WAVE音源データからAAC音源データを作成する際に、必要となるfaacライブラリーのインストールについて解説します。
今回もsourceforge.netというサイトからダウンロードしました。
次にダウンロードした「faac-1.26.zip」ファイルをfaad2-2.7のインストールで作成した「faad2-2.7」フォルダーと同じフォルダー内にWinRAR等を使って解凍すると、「faac」と言う名のフォルダーが展開されます。
VisualC++NET2008以上のバージョンがあればそのままでも使えますが、今までVisualC++NET2003で解説してきたので、敢えてVisualC++NET2003でプロジェクトを作成します。
まずはVisualC++NET2003を起動し、メニューから「ファイル」/「新規」/「プロジェクト」を選択して、「新規プロジェクト」ダイヤログを表示させます。テンプレートは「Win32 Project」、プロジェクト名は「libfaac-vc7」、「ブラウズ」ボタンを押してプロジェクトフォルダーを作成するフォルダーを「faac」と同じフォルダーに設定し、「OK」ボタンを押します。

「アプリケーションウィザード」の「アプリケーション設定」タブにて、アプリケーション形式は「Static Library」を選択し、追加オプションの「Precompiled Header」のチェックを外し、追加サポートの「MFC」のチェックも外してから「完了」ボタンを押します。
「libfaac-vc7」プロジェクトが作成され、内容がソリューションエクスプローラに表示されます。
ソリューションエクスプローラで「libfaac-vc7」プロジェクトを右クリックして、ポップアップメニューから「追加」→「既存ファイルの追加」を選択し、「faac」フォルダー内の「libfaac」フォルダーにあるすべてのファイル(CPPファイルとヘッダーファイル)と「include」フォルダーにある2つのヘッダーファイルをプロジェクトに追加します。
「faac\libfaac」フォルダー内のファイル
「faac\include」フォルダー内のファイル
ソリューションエクスプローラで「libfaac-vc7」プロジェクトを右クリックして、ポップアップメニューから「プロパティ」を選択し、「構成プロパティ」→「C++」→「全般」タグで、「Additional Include Directories」の欄に「..\faac\include」を追加します。
同じく「構成プロパティ」→「C++」→「コード生成」タグで、「Runtime Library」の欄を「Multi-threaded Debug DLL (/MDd)」に変更します。
最後にビルドしてエラーがなければ成功です。